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zoom RSS 夢の中でもいいので会いたいです

<<   作成日時 : 2017/03/12 11:06   >>

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 「ママがそばにいなくて寂しくないですか? お友達とは仲良く一緒に遊んでいますか? ちゃんとご飯は食べていますか?」。6歳で命を落とした娘に向け母親が書いた手紙である。「夢の中でもいいので会いたいです、抱きしめたいです……」

 東日本大震災の記録として金菱清(かねびしきよし)・東北学院大教授が編んだ近刊『悲愛(ひあい)』は、愛する人たちへの手紙を集めている。夫の仏壇に毎日話しかける理由を妻が書く。そうしないと、将来しわくちゃの顔で会った時に「おまえは誰だ」と言われそうだからと。

 「私達がここで笑ってる時はきっとアナタも上で一緒に笑ってるんでしょ」とは、姉が妹に贈る言葉だ。震災から6年。残された人たちには、喪失や悼みと向き合う時間がとどまることなく流れている。

 あのとき「災後」の言葉は「戦後」になぞらえて語られていた。第2次大戦後の復興に肩を並べるような新しい国づくりが思い描かれた。その期待は惰性に取って代わられたかのようだ。原発避難者への心ない言葉や偏見もなくならない。

 被災地の風景が変わり、経験の衝撃は時間とともに弱まる。記憶はおぼろげになり、いつかは忘れられる。だからこそ時折拾い上げ、見つめ直したい。

 もし津波がここに来ていたら――。東京・銀座のビルには岩手県大船渡市を襲った高さを示す幕が掲げられていた。5階ほどの高さを見上げ、めまいを覚えた。買い物客らでにぎわう穏やかな週末である。日常のありがたさと、そのもろさを思う。
   3月12日付 朝日新聞「天声人語」より

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出版社からのコメント
3・11亡き人に宛てた珠玉の手紙集をお届けします。3・11のあの日、さよならもいわずに去ってしまったかけがえのない人、流されてしまった家、動物たち、もはや戻れない故郷。震災から6年を前に、愛すべき人、失ったものたちへの痛切な想いをつづった31編の手紙を収録しました。

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