かしわぎみちよのブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 沖縄は民主主義をうつす鏡

<<   作成日時 : 2015/02/23 14:27   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

 天気図もなかった昔、荒れる海をなだめようと様々なものが海中に捧げられた。平安前期の船旅をつづった「土佐日記」にも、筆者の紀貫之(きのつらゆき)が大荒れの海に鏡を投げ入れるくだりがある。

 いよいよ船が危うくなり、船頭は何か神がほしいと思う物を奉(たてまつ)れと言う。貫之がたった一つの貴重な鏡を泣く泣く投じると、海は鏡の面(おもて)のように静まったそうな。昔読んだそんな話を、沖縄・辺野古の海に巨大なコンクリートブロックが投入されている記事を見て、思い浮かべた。

 サンゴの海に神あらば、ぶくぶく沈んでくる塊に顔をしかめたか。いや、それにもまして、尊ぶべきものを尊ばない政府を嘆いているかもしれない。沖縄が示した民意のことである。

 昨年秋の県知事選では辺野古への基地移設に反対する翁長雄志(おながたけし)氏が選ばれ、暮れの衆院選では4小選挙区とも反対派が勝った。ところが民意は黙殺されて、既成事実が着々と積まれているのが現状だ。

 「民主主義はもうこりごりだ」と言っていたコザ市(現沖縄市)の元市長、大山朝常(ちょうじょう)さんのことが、あらためて思い出される。本土による、本土のための民主主義が小さな島を圧している。そんな悲憤を抱えて16年前に97歳で他界された。

 鏡の話に戻れば沖縄は鏡だと思う。賛同者には厚く、異なる意見には冷ややかな現政権の「民主主義」をはっきりと映す。埋め立てより沖縄との溝を埋める努力が先であろう。一度も会っていない首相がまず知事と会って、そこから始めるほかはない。

      2月23日付 朝日新聞 「天声人語」より


画像
           沖縄の県花デイゴ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
沖縄は民主主義をうつす鏡 かしわぎみちよのブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる